ミニボート 基礎知識編
気象・海象の判断
~最新情報をチェックし、慎重な判断を~
出艇の前日には、必ず風や波などの予報をチェックしてください。気象庁の天気予報は、朝5時、午前11時、午後5時の1日3回(状況によってはそれ以外の時にも)発表されますから、最低でも2回はチェックし、海況が悪そうであれば翌日の出艇はあきらめましょう。 当日も、朝、自宅を出る前に最新の天気予報を確認します。前日に穏やかという予報が出ていても、当日朝には予報が変わっていることは珍しくありません。もちろん、現地に行ってみて多少なりとも不安を感じるような海況であれば、出艇は中止しましょう。せっかく来たのだから……と無理に海に出たことが、事故につながるケースは非常に多いのです。 また海上でも、常に海況の変化に気をつけましょう。スマートフォンがあれば、エリアごとの細かい予報を出しているサイトを閲覧することもできます。もちろん、実際に風が強まりそうだと感じられたり、水平線がギザギザに見えたり(沖で風が強まっている証拠)したら、迷わずに帰航しましょう。 ミニボートで安全に航行できる気象・海象条件である、約4m/sの風速とは、顔に風を感じる、または装備しているフラッグがなびく程度の風。約20cmの波高とは、腕を伸ばし親指を立てて、7m先の波の高さと親指の爪の高さが同一となります。それ以上の風や波がある条件では、ミニボートで海に出るのは止めましょう。