海上交通のルール
行き会い船のルール
船と船が正面で行き会い、そのまま進むと衝突のおそれがある場合、お互いに船首が右方向に向くように舵を切って避けなければなりません。
横切り船のルール
2隻の船が、互いの進路を横切る関係で進んでいて、そのままでは衝突のおそれがある場合は、相手を右に見る船(図のA船)が、針路を変更したり、スピードを落としたりして、相手(図のB船)を避けなければなりません。相手がルールに合った動きをするとは限らないので、十分に手前からスピードを落としたり、安全な方向に舵を切るなどして、なるべく他船と危険な位置関係にならないように心掛けましょう。
追い越される船のルール
追い越される船は、針路・スピードを保っていなければなりません。またミニボートは、追い越した船の曳き波の影響で転覆する危険性もあるので十分注意しましょう。
以上のケースに限らず、ミニボートは、速力が遅く危険回避に時間を要することや、他船の曳き波の影響を受けやすいので、安全のためにも他船には近づかないようにしましょう。
そのほかに、ミニボートで知っておきたい交通ルール(法律)として、港の出入り口でのルールがあります。
小回り、左大回りのルール
防波堤などで見通しが悪い港の出入り口で、港から出て行く船と入っていく船の出会い頭の衝突を防ぐために、「防波堤などの先端を右に見て走る船は、できるだけこれに近寄って走らなければならない」と法律で定められています。逆に防波堤を左に見て走る船は、防波堤から遠ざかって走ります。 なお、港の出入り口では、港から出て行く船が優先。また、港の出入り口や航路(船の通り道)では、釣りをしてはいけません。